野間神社二十日祭りは鹿児島の二大岬祭り

毎年2月20日は、笠沙路に春を告げる野間神社の二十日祭りです。
今年は棒踊りも奉納されるとのことで、午前8時半に加世田を出発。
椎の木集落まで順調に進みましたが、予想通り、神社1キロ手前で渋滞。神社の駐車場がいっぱいで、身動きがとれません。結局9時半から11時過ぎまで、ほとんど進まない状態でした。祭典が始まる10時ごろ、駐在さんと警備員さんが、一台一台声をかけて、事情説明に来て下さいました。
ようやく神社の到着すると、境内は参拝客でにぎわいを見せていました。私もお参りを済ませ、野間神社の御札を戴きました。境内では玉林校区の皆さんが、温かいぜんざいの振る舞いをされていました。
今年は椎木集落からウオーキング大会もあり、たくさんの参拝客が徒歩で登られていました。
もともと二十日祭りは、旧暦正月の野間岳登山に由来するものと考えられます。かつては、笠沙・大浦はもとより、加世田の小湊からも登山していたと聞いたことがあります。
薩摩半島笠沙の二十日祭りは、大隅半島佐多の岬祭りと対峙する、鹿児島の二大岬祭りと言っても過言ではありません。遥か海の彼方から春をもたらし、航海安全・大漁祈願・豊作祈願、そして人々の幸せを願う祭りを言えるでしょう。
帰路、柴を持って下山されている方も見かけました。
あとから聞いたところによると、棒踊りは祭典前に奉納されたそうです。
この棒踊りは、笠沙町赤生木の市崎木場集落を中心に、今では校区全体で継承活動に取り組んでおられるそうです。鹿児島の棒踊りというと、採り物に棒、あるいは鉈・鎌・長刀というものが使われますが、ここでは真剣を用いるとのこと。
今度来るときは、リュックサックに調査機材を担いで、早めに徒歩で登山してみようと思いました。


〔追記〕
2012年「南さつま海道まつり」で拝見した市崎木場棒踊りの動画を編集しました。
→YouTube動画:市崎木場棒踊り