大隅町岩川八幡神社の弥五郎どん祭り

念願の弥五郎どんを拝見することができました。毎年、研究会と重なって、いけませんでした。
弥五郎どん
高さは約5メートルだそうです。カラダケ(マダケ)の竹網で胴体を作り、服を着せて、大きな「王面」を載せています。現在の面は、明治38年に京都で製作されたとのことです〔『大隅「岩川八幡神社の弥五郎どん祭り」調査報告書87頁〕。 今回の調査では、「国道269号の立体交差をくぐれるように、弥五郎どんの高さがだんだん低くなっている」とも聞きました。
弥五郎どんの骨組み(竹網)
この祭りは岩川八幡神社秋祭りホゼの浜下り習俗とされ、今は賑やかな太鼓の囃子で「鹿児島交通駐車場」まで巡幸します。私は、頭の中で今様の祭囃子をカットして、どうして巨人が山里で、浜下りをするのか? 本当はどこに向かうものだったのか - 考えながら、ついていきました。日置八幡せっぺとべ習俗の「大王どん」、川辺飯倉神社お田植え祭の「猿田彦面」(これらは春祭りで岩川は秋祭りホゼ)・・・鹿児島の「大人伝説」、奥が深いですね。
弥五郎どん(岩川八幡神社)
●調査日:2015年11月3日 午後1時に八幡神社出発
●調査地:鹿児島県曽於市大隅町岩川 岩川八幡神社~岩川市街地巡幸
→Webアルバム:「弥五郎どん祭り
→YouTube記録画像スライド集:「大隅町岩川八幡神社の弥五郎どん祭り
(スライド集の音声は、坊津町坊ほぜどんの祭囃子を入れてみました)
※参考文献:曽於市文化財調査報告書『大隅「岩川八幡神社の弥五郎どん祭り」調査報告書』,曽於市教育委員会,2011。