加世田の水車カラクリ「むかしの片浦沖のくじら捕り」

2014年のカラクイは、全くの新作です。片浦沖に迷い込んだマッコウクジラを、魚見櫓からの合図で湾に追い込み、モリでつく勇ましい漁師の姿が再現されています。
むかしの片浦のくじら捕り
クジラはもちろん、褌姿の勇ましい漁師人形も、新しく作ったものです。天井からモール状にぶら下がったカモメだけが、唯一以前使ったもの。クジラの胴には金網が入れてあります。保存会の方によれば、二人一組で、クジラ作りと人形作りに分かれ、それぞれ知恵を出し合って新作したとのこと。
マッコウクジラのカラクリ人形
クジラの尻尾が2m60cm。カラクリ館からハッデそう(はみ出しそう)。館の中に吊るしてある「国選択無形民俗文化財」「県指定有形民俗文化財」の看板も、引っかからないように、わざと傾けて掲げたとのこと。とにかく、かねてにない大迫力。日新公の武者人形とは異なり、今年のカラクイは一風変わった面白さです。上演は23日夜まで。
加世田の水車カラクリ2014
●調査地:鹿児島県南さつま市加世田武田 竹田神社前益山用水
●調査日:2014年7月22日(竹田神社夏祭り前夜祭での公開)
●解説:加世田の水車カラクリ - 鹿児島祭りの森